ニホンカモシカ

哺乳類

Capricornis crispus

ニホンカモシカ
提供:森田祐介
目名 偶蹄目
科名 ウシ科
大分県カテゴリー 絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における野⽣での絶滅の危険性が極めて⾼いもの
環境省カテゴリー 絶滅のおそれのある 地域個体群 (LP)地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
選定理由

祖母・傾山系に生息するが,生息不適地の単純一斉造林(スギ・ヒノキ植林)による影響や餌資源が競合するニホンジカの影響などにより、生息分布域の減少に加え標高が下がるなどの影響が起こり、生息数は激減している。九州山地カモシカ特別調査報告書(2020)によると、大分県下では推定生息数は13頭となっている。

県内分布( )は過去の分布
祖母・傾山系
分布域
本州,四国,九州(熊本・大分・宮崎)
生育環境

低山帯から亜高山帯にかけてのブナ,ミズナラなどが優占する落葉広葉樹林,針広混交林などに主として生息。各種木本類の葉,広葉草本,ササ類などを選択的に菜食する。

現状
九州山地カモシカ特別調査報告書(2020)によると、九州山地全体の生息数は158頭(隣接メッシュを加味しても202頭)となっており、繁殖可能な有効集団サイズ500頭からみても絶滅の危機に瀕している状況である。その中でも大分県下は推定生息数は13頭となっており、個体群維持は困難な状況に至っている。
備考

特別天然記念物,日本固有種。日本哺乳類学会;保護すべき地域個体群(九州)