タキミシダ

シダ植物

Antrophyum obovatum Baker

タキミシダ
撮影:辻寛文
科名 イノモトソウ科
大分県カテゴリー 絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における野⽣での絶滅の危険性が極めて⾼いもの
環境省カテゴリー 絶滅危惧IB類(EN)IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
選定理由

新潟県,千葉県以西に分布する。希少性から採集対象となりやすく,たいていの生育地で絶滅が危惧されている。2006年に日田市で生育が確認され,以後,数箇所で生育が確認された。いずれの生育地でも個体数は1~数個体と少なく,絶滅の危険性が極めて高い。

県内分布( )は過去の分布
耶馬渓地区,英彦山・犬ヶ岳山地,日田低地・丘陵地
分布域
本州(新潟・千葉以西),四国,九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)
世界的分布
中国,台湾,インドシナ半島,南アジア
生育環境

丘陵地の渓流沿いの湿った岩上に着生。

現状
いずれの生育地でも,1~数個体が生育しているだけである。ソーラスをつけた個体は極めて少ない。