イヌノヒゲ
種子植物Eriocaulon miquelianum Koern.
科名 | ホシクサ科 |
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大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 掲載なし |
選定理由
「中津・宇佐低地」で採集された標本はあるが,生育地の池沼は改変され,その生育状況は把握されていなかった。新たに「九重火山群」の湿原で生育地が確認された。生育環境は特殊な湿地環境で,群生しているが個体数は多くない。水要因の変化に伴う,植生遷移で群落の衰退がみられる。
- 県内分布( )は過去の分布
- 九重火山群,(中津・宇佐低地)
- 分布域
- 本州,四国,九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)
- 世界的分布
- 中国
- 生育環境
低山地のため池周辺や火山性の湿地。
- 現状
- 1999年,2000年に「九重火山群」での生育地が確認された。生育地は狭く,1年草で環境の変化に伴う生育状態の変化が見られる。湿原に生育するモウセンゴケやミミカキグサの類と共存することが多く,人の立入りなどを制限する必要がある。