スナヤツメ南方種

魚類

Lethenteron sp. S.

スナヤツメ南方種
提供:高野裕樹
目名 ヤツメウナギ目
科名 ヤツメウナギ科
大分県カテゴリー 絶滅危惧IB類(EN)ⅠA類ほどではないが、近い将来における野⽣での絶滅の危険性が⾼いもの
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種
選定理由

ダムの建設や堰などの設置により平瀬と淵が分断された河川では、生育場と産卵場との移動が困難になり、絶滅の危険性が高い。

県内分布( )は過去の分布
筑後川水系、山国川水系、周防灘に注ぐ水系、伊予灘に注ぐ水系、大分川水系、大野川水系
分布域
秋田県以南の本州、四国、宮崎県を除く九州
世界的分布
朝鮮半島南部
生育環境

夏季でも水温が上がりすぎない、人為的汚染のない軟泥の堆積する淵と平瀬。

現状
県西部・北部・中部の複数河川に生息しているが、いずれの河川においても生息地は局所的である。
特に、河川改修などの環境改変には注意が必要である。
備考

遺伝的に異なる北方種とは、形態形質および生態について大きな差異はない(藤田,2015)。

【参考文献】
藤田朝彦(2015)スナヤツメ(北方種および南方種).pp. 18–19.細谷和海 編・監修(2015)山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚.山と渓谷社,東京.