アリアケスジシマドジョウ
魚類Cobitis kaibarai Nakajima, 2012
| 目名 | コイ目 |
|---|---|
| 科名 | ドジョウ科 |
| 大分県カテゴリー | 絶滅危惧ＩＢ類(EN)ⅠA類ほどではないが、近い将来における野⽣での絶滅の危険性が⾼いもの |
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧ＩＢ類(EN)ＩA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの |
選定理由
県内分布は筑後川流域の日田市の河川のみに限られる。
分布域は小さく、護岸整備や改修工事など河床の環境改変により生息域が更に減少した場合、絶滅する危険性が高い。
- 県内分布（ ）は過去の分布
- 筑後川水系
- 生育環境
河川下流域や農業用水路の砂泥底
- 現状
- 本来の生息地は河川下流域であり、県内の生息地は本種の分布域上流端である。
日田市の限られた地域で、ヤマトシマドジョウに混在して生息が確認されている。
山国川水系、大分川水系にも生息情報があるが、精査が必要である。 - 備考
日本固有種
有明海流入河川に分布するスジシマドジョウ小型種九州型と呼ばれていた１集団が、Nakajima(2012)により、Cobitis kaibarai （新和名：アリアケスジシマドジョウ）として新種記載された。
【参考文献】
Nakajima, J. (2012) Taxonomic study of the Cobitis striata complex (Cypriniformes, Cobitidae) in Japan. Zootaxa, 3586：103–130．