アカザ
魚類Liobagrus reinii Hilgendorf, 1878
目名 | ナマズ目 |
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科名 | アカザ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
生息が確認できた県内各河川においてもその生息場所は局所的である。 河川護岸工事で流出した土砂などにより生息地および産卵場が埋められ、生息場所の減少や消滅が懸念される。
- 県内分布( )は過去の分布
- 筑後川水系、山国川水系、周防灘に注ぐ水系、伊予灘に注ぐ水系、大分川水系、別府湾に注ぐ水系
- 分布域
- 宮城県・秋田県以南の本州、四国、九州。岩手県の個体は国内外来種と思われる。
- 生育環境
水の澄んだ河川の上・中流域の礫の隙間。
- 現状
- 1950年頃までは大分川水系以北のほとんどの河川で生息が確認されていた。
過去に生息情報があったものの近年の生息状況が不明であった八坂川においては、2010年以降複数回にわたり本種の生息が確認された。
河川改修などの環境改変には注意が必要である。 - 備考
日本固有種
本種の東九州における南限河川は大分川水系七瀬川である(星野ほか,1996)。
【参考文献】
星野和夫・松尾敏生・細谷和海(1996)九州におけるアカザの分布,魚類学雑誌43(2):105–108.