ウツセミカジカ(カジカ小卵型;両側回遊型→中卵型を含む)

魚類

Cottus reinii Hilgendorf, 1879

ウツセミカジカ(カジカ小卵型;両側回遊型→中卵型を含む)
提供:星野和夫(国立科学博物館所蔵標本)
目名 スズキ目
科名 カジカ科
大分県カテゴリー 絶滅 (EX) 我が県ではすでに絶滅したと考えられる種
環境省カテゴリー 絶滅危惧IB類(EN)IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
選定理由

複数河川において過去の生息記録があるが、50年以上生息が確認できていないことから、本県ではすでに絶滅したと考えられる。

県内分布( )は過去の分布
(周防灘に注ぐ水系)、(伊予灘に注ぐ水系)、(大分川水系)、(大野川水系)、(番匠川水系)
分布域
北海道日本海側南部、本州、四国、九州北西部
生育環境

河川の中・下流域の石礫底。

備考

伊予灘に注ぐ水系、大野川水系および番匠川水系産の標本計72個体を計測した結果、河川ごとの胸鰭軟条数の最頻値は14ないし15で、ほぼすべての個体が“カジカ中卵型”と考えられた。
いわゆる“カジカ”の分類は未整理であるため、本稿での和名と学名の表記および分布域に関する記述は中坊・甲斐(2013)に準拠した。※写真は中卵型と考えられる個体

【参考文献】
中坊徹次・甲斐嘉晃(2013)カジカ科.pp. 1160–1188, 2061–2067.中坊徹次 編,日本産魚類検索 全種の同定 第三版.東海大学出版会,秦野.