イドミミズハゼ
魚類Luciogobius pallidus Regan, 1940
目名 | スズキ目 |
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科名 | ハゼ科 |
大分県カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
選定理由
海岸および河口域の伏流水や地下水中といった特殊な生息環境を必要とするため、土砂の堆積や地下水の枯渇などの影響により生息環境が悪化傾向にある。
- 県内分布( )は過去の分布
- 山国川水系、周防灘に注ぐ水系、伊予灘に注ぐ水系、大分川水系、別府湾に注ぐ水系、番匠川水系、豊後水道に注ぐ水系、日向灘に注ぐ水系
- 分布域
- 新潟県~鹿児島県の日本海・東シナ海沿岸、三重県~宮崎県の太平洋沿岸、瀬戸内海、奄美大島。
- 世界的分布
- 韓国済州島
- 生育環境
海岸や河口の感潮域にある転石下や水通しのよい砂礫底などを流れる伏流水および地下水中。
- 現状
- 県内に河口域をもつ主要河川のうち大野川水系からの生息確認情報は得られていないが、これまでの調査で本種は県内の広い範囲に分布することが判明したことから、大野川水系の河口域においても生息の可能性は十分にあるものと思われる。
しかしながら、確認個体数はいずれの地点においても少ない。 - 備考
2005年県内初記録。本種が属するミミズハゼ属には未記載種が多い。今後、酷似するネムリミミズハゼなどとの分類学的再検討が望まれる。