シロウオ

魚類

Leucopsarion petersii Hilgendorf, 1880

シロウオ
提供:番匠おさかな館
目名 スズキ目
科名 ハゼ科
大分県カテゴリー 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種
選定理由

生息場所である沿岸域の汚濁や産卵場所に適した下流域砂礫底の減少など、生息環境が悪化傾向にある。

県内分布( )は過去の分布
伊予灘に注ぐ水系、大野川水系、別府湾に注ぐ水系、番匠川水系、豊後水道に注ぐ水系
分布域
青森県~九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、有明海
世界的分布
朝鮮半島東岸、東沙群島
生育環境

内湾浅所に生息するが、産卵期には河川に遡上し、感潮域上部付近の砂礫底にある石の下で産卵する。

現状
佐伯市番匠川流域においては、竹や笹でやなを作り、満潮時の上げ潮に乗って海からさかのぼってくるシロウオを網を使ってすくい取る伝統的な漁が早春の風物詩であるが、漁獲量は減少傾向にある。
備考

本種ハゼ科「シロウオ(素魚)」と、シラウオ科の「シラウオ(白魚)」は、和名や色・形が似ていることや、地域によってはどちらも「シラウオ」と呼ばれることがあるため、しばしば混同される。