クロコハゼ
魚類Drombus sp.
目名 | スズキ目 |
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科名 | ハゼ科 |
大分県カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
環境省カテゴリー | 掲載なし |
選定理由
護岸工事や埋め立てなどの影響を受けると個体群の維持が困難となり、絶滅危惧種になる可能性がある。
- 県内分布( )は過去の分布
- 番匠川水系、豊後水道に注ぐ水系
- 分布域
- 神奈川県以西の太平洋沿岸、長崎県、琉球列島
- 世界的分布
- 台湾、香港、海南島、シンガポール
- 生育環境
河口域の泥底や砂泥底にあるカキ殻や転石の下、枯葉が堆積した場所。
- 現状
- 本種は黒潮に面した地域で見られる南方系魚類である。 県南部の佐伯市に記録が限られているが、個体数は多くない。
今回の調査では番匠川水系に加え佐伯市内の小河川でも採集確認されていることから(2019年、佐伯市内、14個体;2020年、番匠川河口左岸の女島地区、20個体ほど)、すでにこの水域には定着している可能性が高い。 - 備考
本種の国内での分布状況については、2000年頃までは和歌山県以南に限定されていたが、その後、静岡県(2004)、神奈川県(2007)で確認され、分布域が北上している(武内、2015)。
【参考文献】
武内啓明(2015)クロコハゼ.p. 476.細谷和海 編・監修(2015)山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚.山と渓谷社、東京.