コアジサシ
鳥類Sterna albifrons Pallas,1764
目名 | チドリ目 |
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科名 | カモメ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における野⽣での絶滅の危険性が極めて⾼いもの |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
全国的に河川改修,海岸部の埋め立て,造成,防波堤工事,自動車の進入などにより,繁殖に適した環境が激減している。県内でも,20年前まで数か所で集団繁殖していたが,近年は,繁殖がほぼゼロに近い状態が続いている。
- 県内分布( )は過去の分布
- 大分川,大野川および海岸部の砂礫地で繁殖する夏鳥であったが,近年は春秋に通過する旅鳥。
- 分布域
- 本州,四国,九州,琉球諸島で夏鳥。
- 世界的分布
- 朝鮮半島,中国全域,台湾で繁殖,東南アジアで越冬。
- 生育環境
海岸部や湖沼の岸,大きな河川の砂地・砂礫地に集団で繁殖する。空中からダイビングして小魚を取って食べる。
- 現状
- 新たな繁殖地として,海岸部の造成中の更地を使うようになっている。かつては,中洲の営巣地は釣り人の接近や,増水によって失敗する例が見られた。
- 備考
国際希少野生動植物種,希少鳥獣