カンムリウミスズメ
鳥類Synthliboramphus wumizusume (Temminck,1836)
目名 | チドリ目 |
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科名 | ウミスズメ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
本種の総個体数は, 5,000~6,000羽と推定されている。県南の海域に冬季だけでなく繁殖期にも見られるので,もし岩礁や無人島で繁殖が見つかれば,日本固有種の数少ない繁殖地として重要である
- 県内分布( )は過去の分布
- 県南の海上に留鳥。
- 分布域
- 本州,九州の周辺の十数か所の島で繁殖。繁殖地付近の海上では留鳥。それ以外の本州南部以南では冬鳥。
- 世界的分布
- 本州と九州の島嶼部と朝鮮半島南部でのみ繁殖。冬も,日本近海のみで生息。
- 生育環境
日本列島周辺の暖流域にある数か所の無人島の崖や岩のすき間などに集団営巣する。雛は孵化して2日後に海上に出て生活する。潜水して魚や甲殻類などのプランクトンを食べる。
- 現状
- 近県では,福岡県沖ノ島,宮崎県枇榔島で繁殖している。釣り人の接近,人が営巣地にもたらしたネコやネズミ,カラスによる捕食,魚網による捕獲などが,本種の生息に悪影響を与えている。潜水中に魚網にかかることがある。
- 備考
日本近海の固有種。天然記念物,国際自然保護連合:II,希少鳥獣