イヌワシ
鳥類Aquila chrysaetos (Linnaeus,1758)
目名 | タカ目 |
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科名 | タカ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における野⽣での絶滅の危険性が極めて⾼いもの |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧IB類(EN)IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの |
選定理由
全国に400~500羽程度生息するが,九州,四国,中国西部では生息個体数が少なく,絶滅の危機に瀕している。森林の伐採,開発などにより全国的に生息数,繁殖率が低下している。県内では,繁殖活動が見られなくなっている。
- 県内分布( )は過去の分布
- くじゅう山系に生息する留鳥。
- 分布域
- 北海道から九州の低山から高山に生息する留鳥。
- 世界的分布
- 朝鮮半島で留鳥,中国東北部では冬鳥,シベリア北部では夏鳥,シベリア南部では留鳥。
- 生育環境
山地の森林と草原が組み合わさった環境に生息する。崖地の岩棚などに営巣し,開けた場所で,ウサギ,キジ,ヘビなどを捕食する。
- 現状
- 県内には1ペアが生息していたが,1983年以降一度も繁殖に成功していない。1996年以降は営巣活動が見られなくなり,ペアで飛ぶ姿も見られなくなった。
- 備考
亜種イヌワシ(A. c. japonica)は,日本と朝鮮半島の固有亜種で,ニホンイヌワシと同じ。国内希少野生動植物種,天然記念物。種イヌワシは,ワシントン条約附属書II。希少鳥獣。