カスミサンショウウオ
両生類Hynobius nebulosus (Temminck et Schlegel, 1838)
目名 | サンショウウオ目 |
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科名 | サンショウウオ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧IB類(EN)ⅠA類ほどではないが、近い将来における野⽣での絶滅の危険性が⾼いもの |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
本種のみを対象とした日田市での10数回における調査において確認されたのは、1地点(成体1個体と同所での卵嚢3双)のみであった。この生息地点数と生息個体数ではあれば、IA(CR)にすべきであるが、生息地周辺には森林や水田、放棄水田など生息可能な環境が広く存在し、今後の周辺地域における調査で見つかる可能性が高いため、現時点ではⅠB(EN)と判定した。
- 県内分布( )は過去の分布
- 日田市
- 分布域
- 九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・鹿児島)
- 生育環境
山間部の森に囲まれた放棄水田の湿地や緩やかな流れの水路
- 現状
- 放棄水田の増加、乾燥化に伴う生息に適した水辺環境の消失、それに伴う個体群の縮小・絶滅が危惧される。
- 備考
●大分県希少野生動植物●特定第二種国内希少野生動植物種●RDBおおいた2001・2011の調査ではカスミサンショウウオは宇佐市・豊後高田市でしか記録されてなく、この県北個体群は、2019年に種の分割によりヤマグチサンショウウとなった。そのため、一時本県からカスミサンショウウオの記録が消えた。しかし、2020年に日田市で新たにカスミサンショウウオが記録された。