コガタブチサンショウウオ
両生類Hynobius stejnegeri Dunn, 1923
目名 | サンショウウオ目 |
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科名 | サンショウウオ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
卵・幼生は地下水で成長し、成体は岩のガレ場の深く狭い隙間に生息するという特殊な生活史をもつ。そのため、生息を確認するのが困難で、今回の10数回、10数カ所の調査において生息が確認できたのは傾山周辺における2地点のみで生息状況を把握しきれていない。しかし、環境省と他県の動向、ならびに、県内の生息地周辺における森林伐採や砂防ダム建設など山間部における生息環境の悪化が認められることから、本種を新たにⅡ(VU)に追加した。
- 県内分布( )は過去の分布
- 豊後大野市・佐伯市
- 分布域
- 九州(福岡・熊本・大分・宮崎・鹿児島)
- 生育環境
卵・幼生は、山地の地下を流れる伏流水中で成長し、成体はその周辺の岩のガレ場の隙間に生息する
- 現状
- 環境省と福岡・宮崎・鹿児島でもⅡ(VU)に指定されている。県内の生息地周辺において森林伐採や砂防ダム建設など山間部における生息環境の悪化が認められる。
- 備考
●特定第二種国内希少野生動植物種●RDBおおいた2001・2011ではブチサンショウウオのシノニムとして扱われていたが、2008年に別種であることが改めて証明された。