チクシブチサンショウウオ
両生類Hynobius oyamai Tominaga, Matsui et Nishikawa, 2019
目名 | サンショウウオ目 |
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科名 | サンショウウオ科 |
大分県カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種 |
選定理由
小溪流域に生息する流水型のサンショウウオ。雌は4月中旬~5月下旬頃、水の湧き出る石の下に一対の卵のうを産む。幼生は小渓流の溜まりなど比較的水温が低くきれいな水の中で生活する。森林伐採・治山ダム・砂防ダムの建設等により生育環境が悪化し個体数の減少が懸念される。
- 県内分布( )は過去の分布
- 中津市、宇佐市、国東市、日田市、玖珠町、九重町、由布市、大分市、豊後大野市
- 分布域
- 九州(福岡・熊本・大分)
- 生育環境
標高300m前後から1000mくらいの小溪流域。水の湧き出る石の下に産卵する。幼生は7月頃に小渓流の溜まりなどで水生昆虫の幼虫やヨコエビなどを食べ成長する。成体は周辺の森の中で生活する。
- 現状
- 森林伐採・治山ダム・砂防ダムの建設等による生息環境の悪化が見られる。
- 備考
●特定第二種国内希少野生動植物種●RDBおおいた2001・2011ではブチサンショウウオとして記載されていたが、2019年にその隠蔽種(別種)であることが明らかになり、大分・熊本と福岡西部の個体群はチクシブチサンショウウオ(Hynobius oyamai)に和名・学名が変更された。