ヤマグチサンショウウオ

両生類

Hynobius bakan Matsui, Okawa et Nishikawa, 2019

ヤマグチサンショウウオ
撮影:永野昌博
目名 サンショウウオ目
科名 サンショウウオ科
大分県カテゴリー 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種
選定理由

県内の分布が県北の一部の地域の数地点に限られている上、生息環境が人の生活域と重複しているため、宅地造成、圃場整備、放棄水田の増加、農薬・汚水の流入などの人為的影響を大きく受けており、各個体群の縮小・消失が懸念される。更に、近年急拡大している太陽光発電施設による生息地の破壊は目に余る状態となっているため、Ⅱ(VU)とした。

県内分布( )は過去の分布
宇佐市、豊後高田市、中津市
分布域
山口県西部、大分県北部
生育環境

成体は、海岸に近い丘陵地の森に暮らし、その周辺の湿地やため池、流れの緩やかな小川や農業用排水路などで産卵する。

現状
分布が県北の一部の地域の数地点に限られている上、宅地造成、圃場整備、放棄水田の増加、農薬・汚水の流入などの人為的影響を大きく受けており、各個体群の縮小・消失が懸念される。更に、近年急拡大している太陽光発電施設による生息地の破壊の悪影響は著しいと考えられる。
備考

●大分県希少野生動植物●特定第二種国内希少野生動植物種●RDBおおいた2001・2011ではカスミサンショウウオ(県北個体群)として記載されてたが、2019年にその隠蔽種であることが明らかになり、新種としてヤマグチサンショウウオになった。 ※2022年3月にヤマグチサンショウウオの大分個体群はニホウサンショウウオ(Hynobisu nihoensis )に和名・学名が変更された。