ニホンイシガメ
爬虫類Mauremys japonica (Temminck et Schlegel, 1838)
目名 | カメ目 |
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科名 | イシガメ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
選定理由
河川の護岸整備、圃場整備等による生息環境の減少、競合・交雑する外来種の侵入等により、良好な生息地が減少している。
- 県内分布( )は過去の分布
- 県内全域
- 分布域
- 本州、四国、九州および周辺の島嶼(東北地方は移入による分布)
- 世界的分布
- 日本固有種であり、日本国内にのみ分布
- 生育環境
河川やため池、水路、その周辺の水田や樹林などに生息する。
- 現状
- 県内の生息状況を見ると、生息地は広域に見られるものの、生息数は地域的な偏りが大きい。
競合する外来種(ミシシッピアカミミガメ、クサガメ)や本種を捕食する外来種(アライグマ)が生息を拡大させており、本種を減少させる要因となっている。更に、クサガメとの交雑個体も複数例確認されており、今後、遺伝的浸食が拡大していくことが危惧される。
また、河川のコンクリート護岸による産卵場所の消失や、都市化や圃場整備による環境間の移動の阻害など生息環境の悪化も進行しているほか、カニ籠漁による混獲(窒息)なども本種を減少させる要因になっていると考えられる。 - 備考
CITES付属書Ⅱ
日本固有種