タワヤモリ
爬虫類Gekko tawaensis Okada, 1956
目名 | 有隣目 |
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科名 | ヤモリ科 |
大分県カテゴリー | 絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増⼤している種 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 (NT)存続基盤が脆弱な種 |
選定理由
生息地は県内の一部地域に限られ、断片的な状況である。
開発・改変等による生息環境の減少、競合・交雑する外来種の侵入等により、良好な生息地が急速に減少している。
- 県内分布( )は過去の分布
- 大分市 佐伯市 臼杵市 津久見市
- 分布域
- 瀬戸内海に面した地域と瀬戸内海の島嶼および四国から宮崎の太平洋岸
- 世界的分布
- 日本固有種
- 生育環境
沿岸部から丘陵地にかけての乾燥した露岩やその周辺の樹林などに生息する。海岸付近の露岩で見つかることが多い。
- 現状
- 県内の生息状況を見ると、生息地は佐賀関半島以南に限られる。市街地化した場所にはほとんど見られず、自然度の高い場所に生息地が断片的に残存している。
競合する外来種(ニホンヤモリ)が生息域を拡大させており、本種が減少する重大な要因になっている。タワヤモリの生息地にニホンヤモリが侵入すると、ニホンヤモリに置き換わってしまうことが多い。両種は、自然環境下でも交雑することが知られており、遺伝的浸食も懸念される。
タワヤモリの生息地が改変、開発されると、生息地が消失するだけでなく、周辺に残ったタワヤモリ生息地へのニホンヤモリの侵入を助長することも懸念される。 - 備考
日本固有種